病院薬剤師の退職金事情についての解説
薬剤師に限定したわけではないですが、一般企業でも退職金は気になるポイントではないでしょうか? 退職金はパートやアルバイトには支給されず正社員にしかでないのが一般的です。 一部には長年の勤務に感謝して寸志程度のお金が出ることはあります。
しかし、これは社内規定による計算されて支給される金額ではありません――つまり退職金とは呼べません。
ここでは、病院薬剤師の退職金事情についての解説をしたいと思います。 病院も一般企業と同様に就業規定を定めて細かな内容が定められています。 「退職金に関する記載がなければ退職金制度はない」ということになります。
また、たとえ退職金の記載があったとしても、その計算内容が決められていなくて「経営判断による」という内容であれば退職金の予測はつきません。 就職したり転職したりする場合の募集要項には「勤続3年以上退職金制度有ります」と書いているのをよく見ます。
肝心なのはその内容ではないでしょうか? 一般の大企業に勤務している場合は35年勤め上げると退職金が数千万円レベルになるでしょう。 病院薬剤師の場合も大学病院の薬剤師とか国立病院や公立病院の薬剤師の場合は1千万円を超える退職金は楽勝でしょうが一般の病院薬剤師の場合はこれよりも少なくなります。
退職金は組織が大きくなるほど社内規定が厳格になる傾向があります。 必然的に退職金などの記載も明確になっており計算方法なども公開していることが多いです。
そんな一握りの巨大病院は求人数に対して求職者数の多い買い手市場といわれる特別な世界です。 一般病院ではそこまで退職金について詳細な記載がされていません。 薬剤師は人気がある職種ですからいつでも転職できると思われがちです。
けれども転職を繰り返すごとにもらえる退職金は目減りしていきます。 その理由は退職金は勤続年数で決まるからです。 場合によっては勤続が9年と10年ではもらえる退職金に百万円近い差が出るケースもあるでしょう。
以上、病院薬剤師の退職金事情についての解説をいたしました。 実際に就職や転職の場合に退職金の有無は聞くことができるでしょうが、こういった詳細を聞くのはなかなかできません。 退職金について気になるときは転職サイトの専任コンサルタントに聞いてもらうほうが角が立ちません。